車の所有者に義務付けられている車検とは？有効期限や必要性について解説

マイカーを保有することになった場合、一定のペースで車検を受けることが義務付けられます。もしこれから車を購入しようと思っているのであれば、車検のルールについて理解しておかないといけません。車検には期限が決められていて、期限切れのままで公道にて車を運転すると厳しいペナルティが課せられます。車検の決め事についてきちんと理解しておきましょう。

車検の基本を理解しよう

車の所有者は一定期間で車検を受けることが義務付けられています。なぜ車検を受けなければならないのか、車検を通していない車を運転することはどういう意味なのかについて正しく理解しておきましょう。

正式名称は自動車検査登録制度

車検というのは通称で、正式名称は見出しの通り「自動車検査登録制度」です。国の定める保安基準を満たしているかどうか検査する制度のことです。車にはいろいろな機能が装備されていますが、これらが正常に作動するか、排気ガス規定を満たしているかなど国の定めた項目を検査します。もし基準を満たしていない車の場合、車検を通せません。整備をして基準を満たすようにして、再度検査を受けないといけません。

車検が義務付けられているのは、各種車両です。ただし小型特殊自動車は例外です。またバイクに関しても排気量251cc以上の車種であれば、車検を定期的に受けなければなりません。

保守管理をする必要がある自動車

なぜ車検を定期的に受ける必要があるのか、それは車両の特徴に由来しています。自動車は多種多様な部品によって構成されていますが、中には時間の経過とともに摩耗などで劣化するものもあります。劣化した部品は適切な時期に交換するなど、保守管理のなされることを前提に自動車は生産されています。適切なメンテナンスを行わないと、走行中に不具合を招きかねません。その結果事故の原因になってしまう恐れもあります。だからこそ、車検を受けることがドライバーには義務付けられているわけです。

車検と法定点検の違い

車の点検には車検のほかにも法定点検もあります。両者にはいろいろな側面で違いがあります。まず目的ですが、車検は国の定めた基準を満たしているかどうかチェックするために実施します。一方法定点検とは、トラブル防止を目的として実施されます。また車検を受けなかった場合、別項で詳しく見ていきますがペナルティがあります。しかし法定点検は車の所有者に義務付けられていますが、お粉分かったとしても罰則はありません。

車検の有効期間を把握しよう

車検を一回通せば、それでもう受ける必要がないというわけではもちろんありません。車検には有効期間があって、期間が切れる前に再度検査を受けなければなりません。車検の有効期間やその確認方法についてみていきます。

車検の有効期間は一般的には2～3年

車検の有効期間はお手持ちの車種によって変わってきます。しかしマイカーとして乗っている車は自家用乗用車もしくは軽自動車でしょう。3・5・7ナンバーに該当する車種です。これらの車の車検の有効期間ですが、初回登録から3年後までです。以降は2年に1度のペースで車検を受けなければなりません。新車を購入した場合は最初の車検は3年後、それ以降もしくは中古車を購入した場合には2年ごとに車検を受けることが義務付けられます。

有効期限の確認方法

有効期間を確認する方法は主に2つあります。まずは車検証で確認する方法です。運転する際には携帯が義務付けられているので、ダッシュボードの中などに保管されている場合が多いので確認してみてください。車検証の左下に「有効期間の満了する日」という項目があり、こちらで確認できます。

もう一つの方法は車検ステッカーで確認する方法です。フロントガラスにシールが貼られているでしょう。車検に合格したときに交付されるもので、適切な位置に貼り付けるように義務付けられています。フロントガラスを外から見ると大小2つの数字が書かれているでしょう。小さな数字が年、大きな数字が月です。

車検切れの車を運転すると？

車検期間の過ぎた車を公道で運転した場合、道路運送車両法違反で違反点数は6点、30日間の免許停止です。プラス刑事罰もあります。6か月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金です。

さらに車を運転するには自賠責保険に加入することが義務付けられています。車検と同時期になっているので、車検切れの車は自賠責保険も切れている可能性が高いのです。もし無保険の車を公道で運転すると両方を加味して、1年6か月以下の懲役もしくは80万円以下の罰金を科されます。

まとめ