事故修理費用は高い！パーツごとの相場や修理すべきかの基準について解説

安全運転を心がけていても、運転をする限り自動車事故の可能性は0ではありません。そして、自動車事故が起きてしまってもし、命に別状がなくて怪我を負わなかったとしても、大半のケースで自動車の修理費用がかかってしまいます。そして、その費用は高額になることもあるのです。

今回は事故修理費用のパーツごとの相場や自動車を修理すべきか廃車にすべきかの基準などについて解説します。

事故修理費用のパーツごとの相場

自動車が事故にあった場合、衝撃を受けて破損してしまいやすい箇所に、エンジン、フレーム、バンパー、ドアが挙げられます。それぞれの修理費用の相場は以下のようになっています。

エンジン

エンジンの相場は50万〜70万円ほどです。

車の心臓部であるエンジンが事故によって故障してしまうと、部品を取り換えるだけでは済まない場合が大半です。エンジンに不具合があれば走行すら不可能になってしまうため、エンジン自体を交換する必要が出る場合が少なくありません。

国産車のエンジンであればおよそ30万から50万円で、修理費用が加算されると修理費用の総額が100万円ほどになることもあるでしょう。また、輸送費のかかる外車、高級車、ハイブリット車であればその費用は数倍、と考える必要があります。

フレーム

フレームの相場は10万〜100万円ほどです。

フレームは自動車の骨格にあたる構造で、修理費用も高額になる傾向があります。事故でフレームに損傷が出た場合、直線に走行できなかったり、安定しなかったりと危険です。また、フレームの修理費用が定額だったとしても周辺の部品交換や組み立てなどの費用が加わって結果的に費用が高額になる場合もあります。

バンパー

板金塗装の場合1万〜5万円ほど、交換の場合10万〜20万円ほどです。

バンパーは事故によって損傷を受けやすく、修理の必要が出てくるケースが多い部分です。そもそも、バンパーには自動車にかかる衝撃を受け止め、車体へのダメージを防ぐ役割があるからです。

手のひらに納まる程度のバンパーの小傷や凹みの修理であれば1万円程の費用で板金塗装をするだけで済むこともあるでしょう。しかし、傷が大きくなったりすると部分的な修理や全体的な塗装、もしくは交換なども必要となると費用はさらに高額になります。また、外車や高級車なども修理には20万円ほどかかる可能性もあります。

ドア

ドアの相場は2万〜10万円ほどです。

事故で自動車のドアに小傷ができた程度の修理であれば板金塗装やパテでの修理の場合、2万円ほどで済む場合もあります。しかし、衝突があった場合や大きな衝撃があった場合の損傷を受けた場合、ドア全体の交換をするべきです。外観には部分的な修理で対応できそうに見えても、ドアの内部構造が破損しているかもしれないからです。ドア全体の交換をする場合、10万円以上の費用がかかる場合があります。

事故が起きたら相手の車、自分の車の両方の修理代がかかる

事故には加害者側、被害者側という立場の違いがあり、自動車を運転する限りどちらの側に立つ可能性もあります。その修理費用の負担額は異なります。それぞれの費用にはどのような違いがあるのでしょうか？

加害者側

事故を起こしてしまった側、つまり、加害者側には被害者側の修理費用を支払わなければなければなりません。費用は損害賠償の請求額によって変わります。

ただ、その請求額には上限があり、その上限は被害者側の自動車の自価額となります。

また、事故に過失が被害者側にもある場合、被害者側にも修理費用を支払う責任が出てきます。例を挙げると、加害者側が8割、被害者側が2割の過失の割合であれば、修理費用が100万円だった場合、加害者側の負担額は80万円、ということになるのです。

そして、自動車事故があった場合は被害者側となった相手の修理費用だけでなく、自分の車の修理費用も支払う必要があります。ただ、車両保険への加入をしていれば自分の車の保証が受けられるので車両保険は必須といえるでしょう。

被害者側

もし自動車事故の被害者側になってしまった場合、過失の割合について相手側が10割であれば、相手側がすべての修理費用を支払うことになります。ただ、既に述べたように損害賠償請求額には上限があり、その上限は被害者側の自動車の自価額となります。しかし、対物超過修理費用特約の保険契約を結んでいれば、損害賠償の全額をカバーできるかもしれません。自価額と修理費用の差額は対物超過修理費用特約によって条件付きで補償が受けられます。

自動車を修理すべき？廃車にすべき？

自動車の修理が必要な場合、その費用が高額になる場合は修理せず、買い替えをするべきか迷うこともあるでしょう。その基準となる目安について説明します。

走行できないなら廃車

自動車の故障が走行可能なレベルであればその自動車は修理すべきだといえるでしょう。つまり、その自動車が走行できないのであれば廃車にするしかありません。

修理費用が補償金よりも高額な場合も廃車か下取りへ

自動車の修理費用が保険の補償金よりも高額だった場合も廃車にする基準となるでしょう。もしくはその車の破損が走行可能なレベルであれば中古車の買取業者、走行できないようなレベルであれば廃車の買取業者に問い合わせてみるのも選択肢のひとつです。

まとめ